神部宣啓(カンベセンケイ)
昭和60年生まれ
神奈川県立麻溝台高校卒業
立正大学経済学部経済学科卒業
立正大学在学中に僧階単位取得
平成21年春、信行道場修了し日蓮宗僧侶になる
平成23年春、結婚。現在3児の父
平成25~28年布教院3回修了
令和元年、青柳寺第28世住職就任
現在に至る…
神奈川県立麻溝台高校卒業
立正大学経済学部経済学科卒業
立正大学在学中に僧階単位取得
平成21年春、信行道場修了し日蓮宗僧侶になる
平成23年春、結婚。現在3児の父
平成25~28年布教院3回修了
令和元年、青柳寺第28世住職就任
現在に至る…
住職のブログ? お久しぶりです!原です!
2022-10-07
こんにちは!青柳寺にお手伝いに来ております、原裕真です!
久しぶりに登場させていただきました。ご無沙汰しております
今回のブログでは、皆様あまり馴染みがないと思われます「日蓮宗の修行」のことについて少しご紹介させていただきたいと思います。
今回、私が訓育指導を拝命いたしましたのが、「信行道場」という修行の先生でした。
日蓮宗の修行には、いくつか段階がございますが、この「信行道場」は、総本山身延山にて行われる日蓮宗の僧侶となるためには必須の35日間の結界修行で、
日蓮宗の一人前のお坊さんになるための登竜門のような修行です。
勿論、青柳寺のご住職も平成21年度の信行道場で、私も平成27年の信行道場でご修行させていただきました。
結界修行とは、外部との関りを一切遮断し、面会もできず、テレビ・ラジオ・新聞・ケータイ・スマホもない中で行われる修行のこと。
御本尊への給仕を第一として、自らの自由と自我が制限された中で、御本尊、自分自身と向き合い、
日蓮宗の僧侶として一人前になるために必要な総仕上げを行う35日間です。
詳しい修行の内容というのは、口外できませんが、少しだけご紹介させていただきます。
朝は、4時に起床し、すぐに水行(水盤から桶で水を汲んで頭から被る修行)を行い、日蓮聖人の御廟所にお参りし、道場の朝勤(朝のお勤め)を行います。
日中は、お経の練習は勿論のこと、法要の所作や声明(お経に節をつけた仏教音楽)の習礼を徹底的に行い、
夕方の夕勤では、様々な趣旨に合わせた法要の習礼を実践的に行います。
夜には、法華経の一部経読誦といって、法華経の頭から最後まで、全6万9384文字を35日かけてゆっくりと読誦していきます。
ご飯は3食、肉や魚は一切なしの精進料理をいただきます。
勿論、1日も休みはございません…
そんな今回の信行道場は、8月8日から始まり、9月11日に、道場生35名、一人も欠けることなく成満することが叶いました。
私自身、初めての訓育指導という立場で不安が多かったのですが、これまで多くの先生方、先輩、同輩、後輩方から受けてきた御恩を思い返し、
次世代を担う僧侶のたまごたちにその御恩を送っていきたいという思いで臨んだ今回の道場でした。
私は、読経指導を担当し、法華経の一部経読誦の時間では、「聞法歓喜」をテーマに、法華経に出逢えたことの喜びを感じてもらえるように心がけて指導をいたしました。
一部経読誦の最後の時間では、皆が声を張り上げ、歓喜の涙を流しながら、起立し御宝前を向いていく姿は、
あたかも法華経に説かれる地涌の菩薩が地面から涌き出るようで、感動の瞬間でした。
道場生一人ひとりが素直に先生方の指導を聞き、学び、実践し、日々の課業に全力で臨む姿勢は、まさに菩薩の尊形を見ているようでした。
「花は合掌に開けて、春に因らず」という学問の神様、菅原道真の言葉がございます。
花は春が来たから咲くのではなく、手を合わせる心によって花が咲くという意味です。
ここでいう花とは、心の花のこと。
道場生は、辛い時も、苦しい時も、一心に御宝前に手を合わせ、そして、道場生同士が協力し、感謝しあいながら、
互いに敬いの心をもって手を合わせた35日間を通じて、皆の心にそれぞれ綺麗に咲き誇る花を見ることができて、充実した信行道場となりました。
この記事を読んでくださっている皆様も、日々、素直な心でお寺の御宝前やお仏壇に手を合わせ、
そして、周りの人たちにも、敬いや思いやりの心をもって手を合わせていただければ、きっと皆様の心の中にも、
それぞれ綺麗に咲き誇る世界に一つだけの花が咲くに違いありません。
共に生きている周りの人たち、一人ひとりの尊いいのちに合掌。
そういったお心持で日々を穏やかに過ごしていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
住職のブログ 総本山身延山!修行のお見舞い!
2022-09-01
こんにちは!住職です
先日、コロナ禍になってから初めて、身延山に参拝へ行ってまいりました!
身延山とは日蓮宗の総本山であり、宗祖である日蓮聖人が約9年間生活をされた地で、
現在に至るまで多くの方々に大切に護られてきた聖地です
天気はいいとは言えないような日ではありましたが、
やはり別格!!
言葉にできない雰囲気?空気?の中、参拝させていただきました
特に御廟所(ごびょうしょ)、つまり日蓮聖人のお墓は本当に素晴らしいので、是非一度は訪れて手を合わせていただきたい場所です!
その際は御廟所の隣にある御草庵跡(ごそうあんあと)という日蓮聖人が住まわれていた場所も拝観くださいね
今回、身延山に訪れたのはもう一つ目的がありまして、
信行道場という修行の先生方のお見舞いにも行って参りました!
今回の先生方、ほとんどがご縁のある方でいつもお世話になっている方ばかり。
しかも、いつも青柳寺のお手伝いをしてくれている原裕真上人も先生として頑張っておられます!
この信行道場は日蓮宗の正式な僧侶となるための場所です!
つまり日蓮宗にとって重要な場所
先生方のご指導が、道場生たちの今後の僧侶としての道に大きく影響してくるといっても過言ではありません!
私の知る限り、皆様タイプは違えど、あつい思いを持った先生方なので、
きっと道場生たちも沢山のことを学び、今後それぞれの仏道に邁進されることでしょう
あと10日程だと思いますが、先生方も道場生たちもお身体には十分に気を付けて頑張ってください!!
住職のブログ 本堂に現れた黒い物体!
2022-08-15
こんにちは!住職です
お盆の期間も終わりに差し掛かっていますね!
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日の朝の出来事なんですが、
お経を読み終え、本堂を去ろうとした際に
何か黒い物体がいるのに気づきました
うちには害虫を排除してくれる益虫のアシダカグモが結構いまして
(見た目はかなり強烈なんですが慣れました)
随分大きなアシダカグモだなーと思いましたが
遠目で見た感じ、なんだか真っ黒で肉厚なボディ
ある程度近づいてもなんだかわかりません
怖くてパニック!
一瞬、タランチュラ!?かとも思いましたが
もしそうならより一層そのままにしておくわけにもいきません!
勇気を出してゆーっくり近づいてみますと
なんと!
まさかの!
「ノコギリクワガタ」 でした!!
どこから入ったんでしょうか???
でもタランチュラじゃなくてよかったです
とりあえず捕獲し、弱っているようにも見えたので
少しの間、食べ物を与えて裏山に帰そうと思います
前回のブログでもトンボについて書いてますが、
自然豊かなお寺だなとつくづく思った朝の出来事でした
住職のブログ 施餓鬼法要と幸運の黒トンボ!
2022-08-06
こんにちは!住職です
8月5日、年中行事の施餓鬼会を執り行いました。
コロナ禍ということで、本年は混雑を避けるため、
新盆の方(新盆とはお盆に今回初めて帰ってこられる方・約1年以内に亡くなられた方)
と
通常のお盆の方(新盆以外の方)
の法要を分けた二部制で執り行いました。
いつも暑い中の法要でご参列の皆様にとっても非常に困難な法要となるのですが、
私が今まで経験してきた施餓鬼法要の中で一番涼しくさわやかな法要となりました
ただ、コロナ禍という困難の中ではありました。
そのような中、ご先祖様やかけがえのない方々の為にお参りされた皆様、誠にお疲れ様でございました!
そして、お手伝いいただきましたお上人方、総代世話人の皆様、誠にありがとうございました!
さて!
法要が終わり、皆様が帰られてから、黒い大きな虫が客殿に入ってきました(ギャー)
ビクビクしながら見てみますと、ハグロトンボという真っ黒なトンボでした!
真っ黒だから不吉…
というわけではなく
ネットで調べてみますと、実は出会うと幸運で縁起の良いトンボと言われているそうです
その理由として
黒いハグロトンボはご先祖様の化身といわれているから
→ハグロトンボが最も見られる時期が7月~8月のお盆の時期だから
ハグロトンボが止まっている様子が合掌している姿に似ているから
→ハグロトンボは葉に止まっているとき、羽をゆっくり閉じたり開いたりする様子が手を合わせている姿に似ていると言われているから
とのこと。
普段トンボが中に入ってくることなどないですし、ハグロトンボは初めて見ました!
しかも一年に一度しかない施餓鬼法要の日に…
きっとご先祖様がハグロトンボの体を借りて
皆様の供養のお気持ちを受け取って「ありがとう!」って伝えに来られたのでしょう!
青柳寺のまわりは自然豊か
もしかしたら皆様も幸運な縁起の良いハグロトンボに出会えるかもしれませんね
住職のブログ 長男10歳の誕生日!
2022-07-08
こんにちは!住職です
暑い日が続きますね
梅雨は好きではないですが、あまりにも暑い日が続くともう少し梅雨長くても良かったなーと思います!
身勝手で欲深いですね…
さて、7月6日は長男の10歳の誕生日でした!(まさかの南無76の日です)
父になって10年という事にもなりますが、本当に月日が経つのは早いものです
妻はどんどん大きくなっていく長男に寂しさを感じているようですが、
どこのお母様方も同じような思いをされているのでしょうか??
今は細いながらも背はそれなりに伸びている長男ですが、実は1500g以下で生まれた極低出生体重児でした!
そんな小さく生まれた長男ですが、それでもこんなに大きな赤ちゃんが妻のお腹にいたのか!とびっくりして、言葉にできない感動をしたことを鮮明に覚えております
一般的にはもっと大きな赤ちゃんが生まれてくるわけですから、世の中のお母さん達って本当にすごいなと頭が下がる思いです
生きとし生けるもの、皆このように生まれてきたわけですが、神秘的というのはまさにこのようなことを言うのだろうなと思います
世の中が様々多様化しても、いつの時代も変わらず、生まれ、受け継がれ、託されてきた命が今ある!
命のバトン…神秘的ですね!大事にしていきたいものです
青柳寺も8月5日の施餓鬼法要が近づいて参りました!
父母、祖父母、ご先祖様、そして計り知れないご縁等々、かけがえのない方々へ大きな感謝の供養を捧げる法要です!
命のバトンを繋げてくださった方々への法要であり、託された自分の命を見つめなおす法要でもあります
時節柄くれぐれもご無理のないようご参加ください!
卒塔婆のご依頼はお早めにお願い致します