神部宣啓(カンベセンケイ)
昭和60年生まれ
神奈川県立麻溝台高校卒業
立正大学経済学部経済学科卒業
立正大学在学中に僧階単位取得
平成21年春、信行道場修了し日蓮宗僧侶になる
平成23年春、結婚。現在3児の父
平成25~28年布教院3回修了
令和元年、青柳寺第28世住職就任
現在に至る…
神奈川県立麻溝台高校卒業
立正大学経済学部経済学科卒業
立正大学在学中に僧階単位取得
平成21年春、信行道場修了し日蓮宗僧侶になる
平成23年春、結婚。現在3児の父
平成25~28年布教院3回修了
令和元年、青柳寺第28世住職就任
現在に至る…
住職のブログ お釈迦様の頭上の袋?
2024-02-20
こんにちは!住職です
2月15日は、お釈迦様が涅槃に入られたご聖日、涅槃会でした!
昨年同様、総代・世話人・信行会の方々と共に法要を執り行いました!
多くの皆様にご参加いただきました!
ありがとうございました
さて!!
涅槃図(お釈迦様御入滅の様子を描いた絵)には、
多くの人間や動物などが悲しんでいる状況が描かれています。
青柳寺の涅槃図についてはこちらをお読みください!
↓↓↓
昨年はお釈迦様の下に描かれている阿難尊者について述べましたが、
今回はお釈迦様の頭上に描かれている「袋」についてのお話をさせていただきます!
涅槃図の上部にはお釈迦様の臨終の報を受け、天界から舞い降りてきた母親の摩耶夫人が描かれています!
摩耶夫人はお釈迦様をお産みになられて、すぐに亡くなられていますが、
愛する息子を助けるために「不老長寿の薬」を持って急いで天界から駆け付けたのでした!
しかし、残念ながら摩耶夫人が投げた薬は木に引っ掛かってしまいお釈迦様に届きませんでした
その薬こそが先ほど述べた「袋」です!!
(お釈迦様が自ら断られた等々他にも諸説あるようです)
病院でお医者さんが患者さんに処方をする際に、
別の言い方で「投薬」と言いますが、
実はこれは摩耶夫人がお釈迦様に向かって
「薬を投げた」故事からきていると言われています!
私は初めてこの話を聞いた時、鳥肌が立ちました
以上、涅槃図に描かれた「袋」の話でした
涅槃図は本当に興味深い話が多いです。
この薬袋のお話の中だけでも、
今も昔も変わらない子供に対する母親の大きな愛情
命・形あるものはいつか必ず滅してしまう諸行無常
が表されています。
まだまだお話はありますが、来年のブログの為にも小出しにしていきます
住職のブログ? 今年はどんな年?~甲辰三碧木星の一年~
2024-02-12
こんにちは!青柳寺御祈祷担当の原です
寒さひとしお厳しい日が続きますが、皆様お変わりございませんか?
干支九星気学とは
さて、今回のブログでは、本年がどのような一年になるか「干支九星気学」の観点からご紹介したいと思います。
令和6年の干支は「辰」ということは、多くの皆様がご存じかと思いますが、
正確には「甲辰(きのえ・たつ)」が正解です。
干支(えと)は、“十干(じっかん)”と“十二支(じゅうにし)”を組み合わせたものを指します。
その起源は古代中国へと遡り、後に陰陽五行説と結びついて、それぞれの組み合わせによって、意味を成して行きました。
陰陽五行説では、“十干”は太陽を象徴とした生命循環、“十二支”は月を象徴とした生命循環を表していると考えます。
また、干支は統計学ともいえます。
長年にわたって積み重ねられた“世の理”を知り、明日に備える拠り所となる暦といったところでしょうか。
この干支に、さらに星の動きによって運勢を示唆する“九星”が加わり、その年がどういう運勢を持つ年なのかをより詳しく知ることができます。
三碧木星の甲辰
改めまして、令和6年は「甲辰三碧木星」年となります。
十干の「甲」は天の気(宇宙に満ちる気)、十二支の「辰」は地の気(地上にあふれる気)、九星の「三碧」は人の気(人間社会と生命全体を総括する気)をそれぞれ表します。
「甲」は十干の最初で、季節で言えば春の初めに当たります。
古代中国では亀の甲羅を用いた卜占(ぼくせん)によって神託を得たことから特に神聖なものとされ、甲冑や装甲などの硬い殻をかぶったものの総称とされます。
また、草木の種が厚い皮を被って保護され、まだ発芽しないでじっと耐え忍ぶ状態を表しています。
そして甲は新たな生命や創造という意味にも通じ、改革すべく新たな法律や制度を制定しようとする気運が高まり、
困難を突き破るという意味から、旧体制の岩盤をぶち破ろうとする革新の気が世の中に満ちてくるでしょう。
十二支の「辰」は蜃の象形で、二枚貝が殻から脚を出して運動するさまを文字にしたものとされます。
また土地を耕す農具の意味もあり、旧暦三月に茅や茨などがからんだ荒地を開墾して種を蒔き作物を育てていく姿も表しています。
さらに辰は震に通じ、進と伸にも通じることから、陽気が動いて草木は旺盛に伸長し、あらゆる物事が盛んになることを暗示しています。
一方、辰の厂(がんだれ)は、大きな崖を意味し、厂の中にはその下で開拓を進めようとする人が立ち往生している姿を表します。
つまり甲辰の年は、旧体制を破り、新たな改革の動きを起こさなければならず、
そのために抵抗や妨害もあるけれども、困難と闘う努力をしながら慎重に進める必要があるわけです。
九星の「三碧木星」は、方角では東、季節では春、一日では朝を意味し、新芽や若木が勢いよく成長する様子を表し、進歩と発展を象徴しています。
また震動という意もあり、雷、稲妻、火山活動や地震を表します。
人を驚かすような瞬間的なエネルギーをもち、音や声という意味もあり、騒々しい年であるとともに、悪い側面としては嘘や詐欺も横行することでしょう。
昨年は、筋道を立てて物事を考える必要性が問われましたが、今年は各方面で未来を見据えた方針や目標をはっきりと打ち出すことが求められるものと思われます。
ただし、「三碧木星の癸卯」は、世界全体の一年間の運勢になりますので、
個人の運勢の巡り合わせや相性によっては、期待通りの年になるかどうかは、また別物といえます。
個人、つまり私たち一人一人が困難なことに対しても、利己主義的な考えを起こさずに、
他者との信頼関係を大事にすることを心掛け、自分自身の将来を見据えた目標をしっかりと設定し、
一歩一歩着実に歩んでいくことができれば、きっと自らの殻を破れるような「発展」の一年になっていくはずです。
お悩み事あればご相談ください
しかしながら、どう頑張っても「気」が良くならない、元気が出ないという場合は、厄年や悪い星回りが作用している可能性もございます!
令和6年が厄年に当たる方は、添付の「令和6年の厄年早見表」をご参照くださいませ!
厄年の方の「厄除けの御祈祷」や九星気学で悪い星回りに当たる方の「悪星退散の御祈祷」などのご相談は、青柳寺までお気軽にお問い合わせください!
御祈祷を受けられた方には、仏様・神様の魂を込めた「特別祈祷木札」と、お財布などに入れて肌身離さず持ち歩ける「御守」をお授けいたします。
有名なお寺や大きな神社で流れ作業的に受ける御祈祷ではなく、皆様一人ひとりの心に寄り添った御祈祷を目指しております!
それでは、本年が皆様方にとって幸多き一年になりますよう、心よりご祈念申し上げております。合掌
住職のブログ 新年会!「意」を「宣べる」!
2024-02-05
こんにちは!住職です
先日、令和6年青柳寺信行会新年会が開催されました!
今年は新たに2名の方が加わってくださり、約20名の方と共に今年初めのお祈りをさせていただきました!
今年も、千葉県市川市遠壽院大荒行堂で、命を懸けた百日間の修行を積まれてきた
原裕真(ハラユウシン)上人による御祈祷を受けていただきました。
法要が始まる前に原上人から、
『祈りというのは「意」を「宣べる」こと。
他力本願的なものではなく、自身がこれからどのように生きていくかという
こころざしを仏様に誓い伝えることです。』
というお話がありました。
お願いすれば大丈夫!ではなく
怠ることなく前向きに生きるんだ!という誓い
大事なことですね
参加者一同、様々な思いを胸に、仏祖三宝諸天善神にお祈りさせていただきました!
法要後、恒例のくじ引き大会も盛り上がり、
皆様笑顔で今年の新年会も無事に終えることが出来ました
さて!
この信行会はどなたでもご参加いただけます!
大体月に一度のペースで、平日の10時から開催しています!
お経をお読みする勉強会が基本ですが、仏様のお話を聞いたり、会員同士のちょっとした雑談など、他にも様々なことを行っています!
そんなに意気込まなくても大丈夫です!お寺が好き!イキイキ生きるきっかけが欲しい!こういったお気持ちがあれば問題ありません
コロナ禍から、外に出るのが億劫になってしまった方もいるようですが、
仏様に手を合わし、お経をお読みしながら、徐々に外に出る機会を増やしていくのはいかがでしょうか??
もし信行会にご興味のある方はお気軽にお問い合わせください!
また!
原上人は基本週一ペースで青柳寺にお手伝いに来てくれています!
個別にご相談やご祈祷をしてもらうこともできますので、厄払い・合格祈願・安産祈願・新車のお祓い等々…
ご希望やお悩み事がありましたら、お気軽にお問い合わせください!
住職のブログ 相模原地元のイチゴ!
2024-01-28
こんにちは!住職です
新年初ブログ!
本年も宜しくお願い致します
先日、お寺の総代さん(お檀家さんの代表・お寺の中心となる方)の
イチゴのビニールハウスにお邪魔させていただきました!
先祖代々、お檀家さんの中心となって青柳寺を支えてくださっているお宅です
ご子息が始められたのですが、本腰を入れられてから約1年で現在に至ったそうです!
機具の導入や取り扱い、育て方のノウハウなど非常に難しいと思いますが、
いただいてみると
甘くて、ちょうどいい酸味!
すでに何十年も育てているかのような、おいしいイチゴでした
新しいことにチャレンジする勇気、そして知恵と行動力に頭が下がる思いです!
娘たちも初めてイチゴの収穫体験をさせていただきましたが、とても楽しそうでした
なかなかお寺を離れられず、子供を連れだすことが少ないので、
こんなに近くで貴重な経験をさせていただき、有り難かったです!
売っているイチゴしか見たことのない娘たちにとって、
作り手の方々の努力の上で美味しいイチゴをたべられるのだと肌で感じてもらえた素敵な時間でした。
本当にありがとうございました!!
いただいたイチゴは勿論本堂にお供えし、仏様にも召し上がっていただきました
住職のブログ 全てが大きい!福岡研修旅行!
2023-12-30
こんにちは!住職です
今年も残すところ本当に僅かとなりました!
何かやり残したことなかったかなーと考えていたところ、
書いてあった記事をブログに載せ忘れていたのを思い出しました
結構前の話になりますが、
日蓮宗神奈川県第一部社会教化事業協会主催の
福岡研修旅行に行き、日蓮宗のお寺を参拝させていただきました
一つ目のお寺は「勝立寺」様。
ビルに囲まれ、東京都内中心部のような雰囲気があるお寺です!
こちらでは日本で一番大きな木像の日蓮聖人坐像(約4m)を拝見させていただきました!
隣に並んで写真を撮ってもいいですよ!と住職から許可をいただいたので、
当山にお勤めしてもらっている原上人が代表して、お隣りへ!
原上人、身長が大体190cmでかなり大きいですが、日蓮聖人坐像の圧倒的存在感
是非写真をご覧ください
もう一つのお寺は「日蓮聖人銅像護持教会」様。
教会というお名前ですが、立派なお寺です!
こちらは日蓮聖人のご在世中、鎌倉時代に起きた元寇(蒙古襲来)に由来するお寺です!
日蓮聖人は国の行く末を憂い『立正安国論』を幕府に建白されましたが、
この中ではこのままでは他国から侵略されてしまうだろうとの警告もされていました。
それが実際に起きてしまったのが元寇です!
この銅像様が完成したのは日露戦争が勃発した明治37年。
世界平和、国土安穏の祈り、また元寇慰霊のため、博多湾に向いて建てられています。
こちらのご住職とお話しさせていただいたのですが、その中で
「第二次大戦中、銅が不足していたため、この銅像様も溶かしてお国に献上する計画がありました。
これに対して当時の信徒様たちが協力して、零戦六機分の銅を銅像様の代わりとして国に寄進してくださいました。
そのおかげで、現在に至るまで当時のままの銅像様を拝むことができているのです」
とのお話をいただきました。
大きさもそうですが、このような歴史や当時の方々の想いを知り、福岡の方々の信仰心の大きさや深さを感じ取ることができました!
その後、元寇の資料なども拝観させていただいたり、全てが貴重な経験!
普段はお寺にいることが多いので、見聞を広めつつ、よい刺激をいただいた研修旅行でした